一般社団法人日本研究皮膚科学会

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学会について

理事長挨拶

若手研究者育成、財政基盤の強化、そして国際化 理事長 佐藤 伸一(東京大学医学部皮膚科学)

 2014年12月に、皮膚科学研究の発展に重要な役割を担ってきたJSIDの理事長に選出され、気の引き締まる思いです。どうか宜しくお願い申し上げます。私の任期は2014年12月から2017年12月までの3年間となります。

 過去3年間、天谷雅行前理事長の下、事務総長として多くの仕事をさせて頂きました。その中でも、JSIDの一般社団法人化は特に重要なものでした。JSIDが一般社団法人になることによって、JSIDは社会的にも法的にも認められた団体として認知されました。しかし、同時にこれはJSIDが今後社会から信頼を得られるような活動を行うことが要求されることでもあります。理事長としては、JSIDが皮膚科学の進歩に貢献することはもちろんのこと、社会に対して広く情報を公開し、一般社団法人として相応しい社会的な団体となることに努めて参りたいと考えております。

 私の理事長としての使命は、基本的には天谷雅行前理事長と同じであり、若手研究者育成、財政基盤の強化、そして国際化です。しかし、その内容はJSIDを取り巻く時代の変化に応じて変わってきます。

 まず若手研究者育成ですが、きさらぎ塾が2010年に戸倉新樹元理事長によって創設され5年が経過しました。その間、若手セミナー委員のご努力もあり、大変充実した、実りの多いセミナーとなりました。このきさらぎ塾で学んだ若手研究者が今後、JSIDのみならず国際的にも活躍することが大いに期待されています。昨今、製薬会社からの寄付が困難になりつつある状況の中で、きさらぎ塾の継続は必ずしも保証されたものではありません。私の使命の一つは、このきさらぎ塾を継続して行うことです。また、きさらぎ塾の対象は、既に研究をある程度始めている若手ですが、これから研究を始めようとする若手あるいは研究に興味を持ち始めている若手を支援する仕組みは現在のところありません。皮膚科研究者が特に地方大学で減少していることを考慮すると、このような若手にも研究がいかに面白いかを知ってもらい、研究の道に進んでもらう方策も必要となると思います。学会をさらに開かれたものにし、よりフレンドリーにする取り組みを行いたいと考えています。

 財政基盤の強化については、天谷前理事長と共に、過去3年間に財政基盤を強化してきました。JSIDが真に社会的に意義のある活動を行うためには、財政的に健全でなければなりません。さらに、ISIDにおける活動費の負担、IID2018でのトラベルグラントの負担など、JSIDは国際的にも財政支援が求められつつあります。このような国際的な役割を果たすためにも財政の健全化は極めて重要と考えます。この観点から、年次大会において学会主催のランチョンセミナーを新たに設けること、さらに賛助会員数を増加させることなどによって、2015年度からは黒字転換できる見込みです。そして、このような方策によって、将来数年にわたっては、JSIDは健全な財政基盤を保持しうるものと期待しています。しかし、将来的にも現在のようなレベルで、製薬会社からのサポートが得られるかは不透明であり、周囲の変化する状況に対応する財政基盤の強化が望まれます。中長期的な観点からJSIDの財政基盤の強化を図ることが第二の私の使命です。

 国際化については、これまでの理事長のご努力により、強力に推し進められてきました。SIDやESDRと協力してIIDを成功させてきたこと、英語を公用語とすることによりアメリカやヨーロッパのみならず、アジアからの参加を促進させてきたことなどが国際化の大きな成果であったと思います。2013年にISIDが正式に設立され、今後SID、ESDR、JSID以外の国々との国際化が焦点となってきています。IID2018では、アジアで開催することが決まっているIID2023のホスト国を投票で決定することになっています。IID2023を日本で開催することができるように努力して参りたいと思います。また、アメリカで開催される次のIID2018に向けての準備も行っていきたいと思います。

 JSIDはこれまで、周囲の変化に対して柔軟に対応し、社会的にも、国際的にもその役割を果たしてきました。皮膚科学研究の重要性を考慮しますと、JSIDの役割は今後益々大きくになってくることが予想されます。JSIDがこれまでのように発展するためには、皆様方のご協力が必要不可欠です。どうぞJSIDの発展に暖かいご協力を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

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